ビジネス2016年4月29日

経費調整を行う方法とポイント

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年度末や年末調整の時期が近づいてくると、経費調整について悩む中小企業や小規模事業者、副業でビジネスをされているサラリーマンの方は多いのではないでしょうか。経費調整はどういった方法で可能なのか、また、経費調整をする際のポイントをご紹介します。

■企業で行う経費調整

企業の決算においては、経費を適正に計上することで自社へ再投資し、会社を強くすることができます。企業が行う経費調整について代表的なものは以下の通りです。

1.決算前に駆け込み的に行う経費調整
1.1.短期前払費用の年度内計上:家賃や保険料などの前払い費用について、月払いではなく年払いで事前にまとめて払う
1.2.従業員への決算賞与:決算期末までに従業員に支給額を通知し、翌年度の1カ月以内に支払う
2.普段から行う経費調整
2.1.未払費用の適正計上:水道光熱費や通信費等の後払いする費用について、支払段階で経費計上するのではなく発生段階で経費計上する
2.2.出張旅費規程整備:「出張旅費規程」を定め、規定で定まった額を出張手当として支給する
2.3.役員給与:役員への給与支払いを「定期同額給与」にする
2.4.中古品の購入による減価償却:高額な資産を購入する際、中古品で購入することで耐用年数が短くなり単年度当たりの減価償却費を増やす

法人においては、この他にも様々な経費調整の方法があります。専門的な内容となりますし、扱いを間違えると脱税となってしまいますから、税理士等の専門家と相談しつつ慎重に進めてください。

■副業をしている場合の経費調整

サラリーマンの場合、経費は所得控除という形を取るのであまり意識することはないかもしれません。しかし、ネットビジネスなどの副業をしているサラリーマンについては、企業の場合と同様に経費の調整を行うことができます。

副業のために使った備品の購入や交通費はもちろん、自宅を仕事場にしている場合は、使った分の光熱費や通信費も計上できます。副業をするサラリーマンが行う経費調整について代表的なものは以下の通りです。

通信費:電話代*、インターネット接続費*、ドメイン代等
水道光熱費:電気代*、水道代*等
旅費交通費:副業に関係する交通費、ガソリン代
消耗品費:10万円未満のパソコン、プリンターインク等
新聞図書費:副業のための書籍、雑誌等
交際費:副業に関連する飲食代、交流会参加費用等
地代家賃:家賃*、駐車場代*

自宅を事務所として利用する、1台の携帯電話を私用でも副業でも使う場合、マイカーを副業でも使う場合等は、「家事按分」として一部を経費に計上できます(主に*印を付けた項目)。
どれだけの比率を経費とするかについては決まりがありませんが、一般的には業務時間・使用時間の比率から計算します。脱税を疑われないためには、税務署に明確な説明ができる必要があります。

■経費調整をする際に気をつけるポイント

脱税しない

当然のことですが経費の調整に熱心になるあまり、水増しし、脱税することが無いようにしましょう。脱税には社会的な制裁が用意されています。

記録を残す

経費として認められるためには、法人でも個人でも領収書やレシートなどで支払った実績を残すことが必須です。また、レシートや領収書が無い香典などの費用でも出金伝票として記載することによって同様の効力を持ちます。

保管する

経費を証明する領収書等については、法人の場合は法人税申告期限日から7年間、個人の方の場合は確定申告の日から7年間保管する義務があります。

日頃から心がける

年度末や年末調整の時期に慌ててできる対策は多くはありません。常日頃から、経費調整について心がけるようにしましょう。

法人、個人それぞれに様々な方法の経費調整方法があります。年度末や年末調整の時期にできる経費調整方法もゼロではありませんが、効果は限られてしまいます。慌てて経費調整を行うことのないよう、常日頃から準備を行いましょう。

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