ビジネス2016年6月23日

役割が異なるブランディングとマーケティング

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ブランディングとマーケティングは混同されやすい言葉ですが、求められる役割が異なります。ブランディングは企業や商品の価値と信頼を醸成することです。一方、マーケティングは見込み顧客に商品やサービスを認知させ、購買行動を起こさせ、ファンを維持する仕掛けです。違いを解説しつつ、それぞれの実践方法について紹介します。

ブランディングとマーケティングの違いについて。

ブランディングは、顧客が形成する企業に対する信頼です。一方マーケティングは企業から消費者に働きかける活動です。
ブランディングの主な目的は、見込み客や顧客に価値や信頼を蓄積させることです。そのために企業は、ブランドステートメントを作成し、ブランドの世界観や価値観に従った製品やロゴを作ります。
マーケティングの主な目的は、調査で見込み客の意識を探り、広告・広報(PR)・販売促進(SP)の具体的な施策で企業や製品の認知を拡大し、理解を促進し、購買活動を起こさせ、さらにリピーターを育成することです。
「マーケット(市場)」を作ることがマーケティングであり、購買行動が軸となります。一方「価値と信頼」を作ることがブランディングの目的です。
マーケティングは数値で効果を測定することができます。認知度、広告に対する費用対効果、広報活動でメディアに取り上げられた記事数、ダイレクトメールに対する反応などがそうです。ブランディングは、資産価値を算定する方法も考案されていますが、一般的に数値化できません。

ブランディングとマーケティングの関係について。

ブランディングとマーケティングに共通することは、経営戦略で策定されていることです。企業のビジョンを実現し目標を達成するためには、ブランディングとマーケティングのいずれもが欠かせません。
企業は顧客を開拓し、維持(リテンション)する必要があります。また、競合企業と差別化して、市場で優位なポジションを獲得しなければなりません。この差別化と優位性の獲得のために必要な経営活動が、ブランディングとマーケティングです。
ブランディングとマーケティングが効果的に行われると、絶えず新しい潜在顧客を掘り起こして購買行動を起こさせ、継続的に製品を購入するシステムが完成します。経営の安定化を図ることができます。
新規市場に参入する場合も、企業にブランド価値があれば、信頼と実績に裏付けられてスムーズに行うことが可能です。
ブランディングとマーケティングは、経営活動を安定化して円滑にする「両輪」の関係にあります。この2つがうまく回転することで経営をうまく回すことができます。

ブランディングとマーケティングの役割と効果。

マーケティングと対比される言葉にセールスがあります。販売(売り込み)です。
マーケティング部門とセールス部門の対立が問題になることがありますが、本来は対立するものではありません。マーケティングはセールスを支援するためにあり、効果的なマーケティングによって売上アップを実現できます。また、ブランディングによって信頼が保証されていれば、セールスしやすくなります。
マーケティングはいわば売るための「仕掛け作り」です。誰に売ればいいのか見極め、興味を感じさせる下地を作ります。購入した製品やサービスに満足すれば、そこにブランドが生まれます。競合他社の製品ではなく、自社の製品を選んで継続して買うようになります。
仕掛けという手段も必要ですが、継続して購入するためには「買ってよかった」「この企業の製品なら安心できる」という顧客満足が不可欠です。一方、新規市場や潜在顧客を掘り起こすためには仕掛けがなければ、企業や製品の存在に気付きません。
マーケティングとブランディングは別々ではなく、相乗効果を上げることが理想です。

まとめ

企業において、ブランディングとマーケティングは企業戦略のなくてはならない要素です。しかし、それぞれが独立したパーツではなく、連動する歯車であることにより最大の効果をあげることができます。

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