コーチング2016年8月23日

部下とコミュニケーションが取れない上司が知っておくべきポイント

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「部下とコミュニケーションが取れない」

そう嘆く上司の方々も多く存在するでしょう。
コミュニケーションが不足すると、後進の育成やイレギュラー対応などがスムーズに行えず、職場のモチベーションや業績にも悪影響が発生する場合もありえます。
つかみどころがなく、“どう対応したらいいかわからない部下”とコミュニケーションをうまく取れない際、部下の心を開くにはどうすればよいのでしょうか?

コミュニケーションは量よりも質

「飲みに行かないか?」

部下とコミュニケーションを取りたくて、仕事終わりに部下を飲みに連れていく上司の方もいると思います。

普段なかなかコミュニケーションが社内で取れないと、仕事終わりに打開策が欲しくなるものです。
しかし、その飲み会の場は、部下にとって楽しい場所なのでしょうか?

楽しい会話であれば部下も楽しめるでしょうが、聞こえてくるのは上司の武勇伝と愚痴と説教。しかも、支払いは割り勘だと、「飲みニケーション」がうまくいかないことも多いのです。
中には、「仕事が終わってまで、なんで上司と顔を合わせなければいけないの?」という部下も増えてきています。

確かに、お付き合いは大切です。ですが、昔と違って平均賃金は低く、終身雇用が存在している社会でもありません。
「どこまで会社や上司に付き合うことが正解なのか」と、疑問的感情を若者が持っても無理はないでしょう。

また、上司に付き合っての残業も否定的な意見が増加しています。
対面でしっかりと部下の意見を聞き、普段取っていないコミュニケーションを取りたい場合は、仕事中か、部下が失敗した時にランチへ誘う、という方法で行ってみてはいかがでしょうか。

20代の部下と40代上司の意識の違い

「24時間働けますか」

1980年代の終わり頃、栄養ドリンクのCMに使用され、バブルを体験していた日本で流行った言葉です。
現在の日本でこういったことを上司が部下へ言おうものなら、パワハラにあたるケースもありえます。また、労働基準法違反の可能性も出てきます。

当時、日本の企業は世界を席巻し、経済は高度成長していました。
しかし、現在の若者たちはバブルの恩恵を一切受けておらず、“不況の日本”しか知りません。
積極的に企業や上司に尽くし、死に物狂いで働くことにメリットを感じられないのです。

部下と年齢差がある場合などは、ちょっとしたことで上司の方から積極的に声をかけてみましょう。
コーヒーを入れている最中や、エレベーターを待っているといったすき間の時間に、「最近どうだ?」などと声をかけていれば部下の方も心を開いてくれます。
あるいは、「いつもありがとう」や、「仕事が速いな」と一声かけるだけでも、部下は安心するものです。

ただ、自分自身の“昔の上司”に習い、「仕事の武勇伝」や「プライベートの愚痴」を話したがる人も多いのですが、これは逆効果です。
部下ならずとも、多くの人が好まない自己満足的な会話ともいえるので、注意が必要でしょう。

むしろ、若い時の仕事の失敗談、プライベートであった楽しいことなどを話してみてはいかがでしょう。
上司に対して、親近感や共感を覚える部下も多く出てきます。

「透明化」させることでコミュニケーションも業務もスムーズに

「言わなくても分かるだろう」と思っていても、部下は当然他人なので分かりません。そして、部下も上司に何も言われないので、自分のやりたい通りに仕事をしがちです。

「なんで勝手なことをしているんだ」と怒られることは分かっています。要は、部下の方から上司に“発信しづらい”といったケースを改善していけば、“部下とコミュニケーションが取れない”ということも減っていきます。

まずは、仕事内容やスケジュールは明文化して伝えましょう。また、仕事の過程などだけでなく、目的やその後の展開などもきちんと部下と共有した方が部下の育成につながります。

近年の若い方は「プライベート」を重視する傾向があり、自身のプライベートも大事ですが、相手のプライベートも気にしてくれる傾向があります。そうしたことから、上司のスケジュールが理解できれば、きちんと業務にも対応してくれるケースも多くあります。

そして、様々な情報をオープンにしておくことで、部下の方も気を遣わずコミュニケーションを取りやすい環境が生み出されます。
常に不機嫌な顔をして情報を渡さないという「話しかけるな」というオーラは、絶対に出さないようにしましょう。
部下から自発的に、上司に声をかけやすくする“空気づくり”が大事ともいえます。

まとめ

メディアでも取り上げられる日本生産本部が毎年発表される「新入社員タイプ」ですが、平成28年度の新入社員のタイプは、“煽られやすいが目的地に到着する「ドローン型」”といわれるようです。
しかし、昭和49年の大人しく、人畜無害だが大人か子供か分からない「ムーミン型」、平成17年の電気を通せばきちんと光る(指導すればちゃんと仕事する)が熱くならないなど、どの年代の新入社員にも当てはまるものといえます。

年代や性別、今までの環境が違う人と対した時にはつい、“粗探し”をしてしまうことがあるものです。
誰でも最初は分からないのが当たり前なので、自分の若いころの失敗を思い出しながら対応してあげるのが、うまい部下とのコミュニケーションといえますよ。

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