マネジメント2016年6月29日

社員研修の効果を高めるための方法とは

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社員研修をいくら行っても、あまり効果があがらなかったという声が企業から多く寄せられています。その理由は何でしょうか?理由を理解しないで研修をいくら行っても費用効果はマイナスでしかありません。また、集合研修は効果がないからとOJTを漠然としか行わない企業も多く存在しています。

しかし、研修をしないと経営的に大きなデメリットが生じることをご存じでしょうか?そこで、研修の効果が上がらない理由、研修の効果をあげるための方法、研修を行わない場合に生じるデメリットについて紹介します。

社員研修の効果が上がらない6つの理由

社員研修の効果が上がらない理由は以下の通りです。

1.経営者の研修(人材育成)への意識が低い
経営者に研修に対する強い意識がなければ、研修をする側・受ける側の両方とも一生懸命になりません。

2.経営ビジョンや経営戦略の遂行に必要なスキルが明確になっていない自動車教習所で例えると、シミュレーション訓練ばかり行っても実技の効果があがりません。3.研修に対する一貫性の欠如と現場でのOJTとの一体性のなさ
研修内容の一貫性や現場でのOJTなどとの一体性がなければ研修の効果は高まりません。

4.上司の研修に対する意識の低さ・部下を育成する意識と研修の効果測定を行う意識の欠如
研修は短時間であり、その効果を高めるには現場上司の意識の高さと、現場で研修内容に対する効果測定をしっかり行って、その結果をフィードバックしないと研修内容が身につきません。

5.現場の悩みが研修内容に反映されていない
現場で実務を遂行する上での問題点が、研修内容に反映されていなければ、2の場合と同様に車の乗り方が必要なのにバイクの乗り方学んでいるような無駄な研修にしかなりません。6.研修が垂れ流し方式で行われている
頭に詰め込むだけの研修は、よほど現場との連携がない限り、1週間もすれば頭から記憶が消えてなくなります。演習を多く取り入れ、五感で知識を吸収する研修でなければ効果がありません。

社員研修の効果がないといって研修を止めてしまってはいけない理由

研修の効果が上がらないから、あるいは研修の費用対効果が悪いからという理由で研修を止めたり、軽視したりすると企業経営に大きなデメリットが生じます。なぜなら、時代の変化が激しく、そのスピードが速くなっている現代においては、どのような事業を行う企業でも顧客と接し、市場の状況をもっとも早く敏感に感じ取れる従業員の能力やモラルが高くないと変化への対応に遅れて競合企業に負けるからです。たとえ、経営者がどんなに優れていても、多様な考え方が必要な現代においては一人だけでは競合企業との競争に勝てません。

研修を通じて経営者の戦略を効果的に実行できるような能力をもった社員を育成する必要があります。立派な戦略を構築できても、多くの企業は効果的に遂行できていません。一般的に戦略は戦術に勝ると言われていますが、これは戦略が実行できる場合に当てはまる言葉です。どんなに優れた戦略を立案できても、それが実行できなければ戦略がないことに等しいのです。戦略がしっかり実行できる企業と競合になった場合、内容的に劣っていたとしても負ける可能性が高くなるのです。

効果的な社員研修のヒントと方法

このような重要な従業員に対する研修を効果的にするには、研修の目的を明確にし、戦略的、計画的に行います。研修の目的として、1つは知識習得研修を計画的に行います。これは一般的な研修で、実務能力を高めるために必要な知識で、広く従業員全体を対象に行います。この研修では、社員研修の効果が上らない理由を良く理解して、研修の効果が上るような制度をしっかり作り上げて研修を行います。研修はやれば効果が上るという単純なものではないことを理解しなければなりません。

もう1つは、戦略遂行能力を高める研修です。これは、従業員全体の質を高める研修とは異なり、キーになる従業員へ戦略をブレークダウンして戦術として確実に遂行できる能力を身に付けさせる研修です。そのためには物事を多角的、総合的に見て、考えられる能力が求められます。このような能力が身につくような研修を計画的に行います。

まとめ

社員研修の効果が上がらない理由と、効果があがらないからと言って社員研修をやらないと生じるデメリットについて紹介しました。現代のような事業環境では、社員研修を行い社員の能力を上げることが大切です。社員研修を効果的にする2つの研修方法について紹介していますので、この2つの研修を組み合わせることで組織全体の能力を高め、強い企業を作り上げられます。