シニア・中高年2016年6月29日

中高年の派遣従事者を活かす雇用方法

KN163

増加傾向な派遣従事者数の中でも、今後は特に増加率が高いと予想もされている中高年派遣従事者。
彼らをどうWIN-WINの形で雇用の市場に浸透させていくかは、国政でも議論がなされており、助成金給付を含んだ法改正も行われています。
企業側としても重要な戦力となりうる人材の彼らを、どう扱っていけばいいかが話題となっています。

中高年派遣従事者を雇う際のメリット

新卒重視で年齢に対する意識が強い日本の労働市場ですが、中高齢労働者にはその強みがあります。
まず、安易に口にする方も多い「新卒即戦力」という言葉ですが、大学を出てすぐに会社の中でバリバリと働ける、なかなかそんな逸材にはめぐり合えませんし、そういった優秀な逸材はそれなりの給与が稼げる職種へ就きます。
新卒は「どんな適正を持っているか分からない」状態で雇用するのが一般的ですが、中高年労働者は過去の経歴から「何をしてきたか」で「どんな適性を持っているか」がある程度判断できるため、企業経営者のニーズとマッチした求人を行うことも可能です。
派遣会社には、派遣してもらう人材の経歴などが正確に把握されている場合も多いため、雇用側から「営業部門の人材が不足している」「システム開発経験者が必要」といったニーズを伝えた上で雇用できるため、スムーズにできますし安心です。
派遣労働者とは、正社員労働者のように昇進などが期待し難い代わりに、自身のスキルが給与や待遇の改善に繋がるため「スキルアップ」が重視されています。
派遣を長年続けていた方にはスキルが高い方も多く、どの程度のスキルを持っているかも派遣会社から教えてもらえます。

中高年派遣従事者の雇用方法

派遣従事者を雇用する際は派遣会社の選定が肝心です。
中高年派遣を専門的に行っている派遣会社も多く存在し、専門会社だからこそできる豊富で多様な人材紹介とアフターケアが期待できます。

・「番頭さん.com(https://www.bantousan.com/index.html)」
中小企業に向けた中高年、団塊の派遣従事者紹介を行っています。
専門的な研修を受け豊富な経験のある「営業責任者」や「財務責任者」など企業経営の手助けとなる高度人材が在籍。

・「パソナ・マスターズ人材サービス(http://www.pasona.co.jp/job/career/senior.html)」
派遣会社の大手「パソナグループ」の中高年派遣専門部署「マスターズ人材サービス」。
ビルメンテナンスから小売、経理など他業種の人材を派遣しています。

中高年派遣従事者とトラブルにならないための対策

自身よりもかなり年齢が離れた若い正社員や上司の下で働き、指示を受けるケースも多い中高年派遣労働者ですが、人間関係の中で様々な葛藤がある方も中には存在します。
「派遣労働者へのパワハラ」が問題になり、メディアなどでも取り上げられることが珍しくなくなった現状で、中高年派遣従事者の方とどう向き合えばいいのでしょうか。
当然ですが中高年、若年、派遣、正社員問わず「礼節を持った対応を心がける」というコトが重要であり、恫喝などのパワハラや性的な言動でのセクハラは後で問題になるケースがあります。
派遣従事者だからといって、露骨に正社員へ対するものと違った悪態をついてしまう事も厳禁です。
同じ事務所で働く人として、基本的なマナーを守った対応は当たり前ですが、正社員とは少し違い派遣労働者の方の「不満」を認識することが難しいケースもあります。
その際は、派遣会社の担当の方や派遣コーディネーターを活用しましょう。
セクハラ・パワハラの相談窓口がある職場も多いのですが、そういった窓口は基本的に正社員向け。実際に働いている現場の上司よりも、派遣会社の担当の方が本人の感じた人間関係での不満や仕事面での悩みを聞いているケースもあります。

まとめ

様々な職場で経験を重ねている中高年の派遣労働者の方には豊富な人的ネットワークをもっている方も存在しており、これからの活躍の中で活かすことも可能です。
中高年派遣従事者の方の特性と個性をしっかり把握することが、労働環境の改善になり、企業のメリットへつながります。

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