採用・求人2016年10月11日

中途採用に即戦力っているの?メリットとデメリット

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総務省の「労働力調査」によると、日本で一年間に転職する人の数は約280万人~350万人。
2008年までの転職者は大きく増加傾向にありましたが、その後はいったん落ち着き、近年は緩やかな増加をみせています。

ただし、実際には転職を未だしていないけれど、機会があれば積極的に転職したいという「転職希望者」は700万人程度ともいわれています。

現在の転職市場の中で、自社に有益な人材を中途採用する際、どういった点に注意すべきなのでしょうか?

企業側と転職者側の意識の違い

「即戦力を採用したい!」

コレが企業側の本音だと思います。
しかし、現実的には“即戦力になりうる人物”は、なかなかいません。

どんな適性を持った人物でも、入社してすぐにその職場の環境に慣れ、今までいた職員かそれ以上に業績を上げるなんてことは、ほぼ不可能なことです。

また転職者側も、人間関係や職場環境が原因で転職を希望している人も多く存在しています。人材が優秀であればあるほど、転職先の環境には慎重になるでしょう。

前の職場で一定の結果を出したとしていても、前の職場と同じ職場環境ではありませんし、ビジネス上の潮流も変化している可能性があります。

戦力となる人材を確保する際には、「即戦力」であるかどうかよりも、「適応力」が必要となってくることを認識しておきましょう。

中途採用者が働きやすい職場環境とは?

中途採用者が活躍するためには、中途採用者側だけではなく企業側の努力も必要です。

中途採用で雇用された方には、「新しい職場でうまくやっていけるか」などの不安も多く存在しています。
様々な不安を解消するため、一番初めに行わなければならないのが「コミュニケーションの円滑化」です。

中途採用でも、自身の居場所がちゃんと企業内にあると意識させることが重要なのです。
コミュニケーション上、「仕事ができる先輩」を付けて仕事内容やシステムなどを教えてあげてください。

“前の職場と職場環境がすべて同じ”ということはありえませんし、単独で前の職場と同じやり方を強引に進められてしまっては、職場に亀裂が入りかねません。

また、「分からない内に“暗黙の了解”で仕事が進められている」というのも、中途採用者にとっては不安の種です。

職場が違えば、仕事上の常識も違う点が存在します。「なにを、誰が、どうしているか」、「なぜ、必要か」といったこともきちんと教えていき、工程などの情報もオープンにしておいてください。

新しい職場環境に慣れるまでは一定の期間が必要になるので、コミュニケーションを取りながら少しずつ慣れてもらいましょう。

転職市場の変化と中途採用のメリット

2014年ごろから求人数は増加傾向にあり、失業者数も低水準です。こういった環境になると、転職市場は活性化します。

各企業側も人材確保に力を入れており、今までは「新卒採用至上主義」と揶揄されていた雇用体系ではあったものの、2015年、2016年には様々な企業が第二新卒雇用や中途採用の基準を下げています。

今までは“雇用側が労働者を選ぶ”ということが常識でしたが、求人数が増加すれば逆に“労働者が雇用される起業を選ぶ”という環境も生まれます。
企業側は、採用専用のホームページを作成、募集内容の多様化、休暇など福祉面での充実などを行っており、内定を出しても辞退させないための囲い込みを行う企業もあります。

特に、ビジネスマナーなどすべての基礎的なことを一から教えなければならない新卒よりも、ある程度の基礎知識を持っており、前職から実力などをチェックできる中途採用者は企業側にもメリットがあります。

まとめ

様々な調査機関によると、新卒採用社員が「数年後に転職」を視野に入れているという内容の調査結果が多数出ています。
「これだから最近の若者は根性がない」と憤る方もいるかもしれませんが、実は求人数が多い労働市場では当然の結果であり、労働者の売り手市場であれば労働者は違う条件の良い職場を探すものです。

逆に、条件が悪い「ブラック企業」と烙印を押された企業は、人材確保に苦しむ傾向にあります。
「中途採用者も活躍しやすい職場づくり」というのは、企業側にとってもメリットのあるものなのです。