アルバイト2016年6月29日

経営者が知っておきたいアルバイトとパートの違い

HG084.jpg

求人広告で見かける「パート」と「アルバイト」。どう違うか疑問に感じたことはありませんか? 
実は厳密な違いはありません。どちらも正社員に比べて短時間の労働者という意味です。ただし雇用契約の時に、従業員の働く意識を明確にする上で意義があります。漠然と感じているパートとアルバイトの違いについて、経営者が知っておきたいことを整理します。従業員に質問されたときには、答えられるようにしておくことをおすすめします。

アルバイトとパートはともに短時間労働者

会社の雇用形態は、いくつかに分類されます。代表的なものは、正社員、契約社員です。そして、アルバイト、パートがあります。
実は名称は異なっても、すべて同じ労働者です。ただし、正社員は無期雇用(正規雇用)ですが、契約社員、アルバイト、パートは有期雇用(非正規雇用)という違いがあります。
特別なことがなければ、会社は正社員を解雇できません。期間の定めがない無期契約だからです。一方、契約社員には3年といった契約期間があります。
正社員には、長期的に安定した仕事ができるメリットがあり、契約社員は契約期間が終了すれば職場を探さなければなりません。ただし、契約社員は仕事の自由度が高く、専門性やスキルが高ければ高い給料をもらうことができます。
アルバイト、パートも契約社員と同様に、契約期間が定められています。正社員以外で、決められた労働時間より短い時間で働く労働者です。それではアルバイトとパートの違いは?というと、厳密な違いはありません。しかし、働く意識の上で違いがあると考えられます。

アルバイトは本業がある人の臨時労働

アルバイトの語源は、ドイツ語の「Arbeit」で「労働」という意味です。明治時代に学生たちの仲間内で使われていた言葉が、誤用されて現在に至った経緯があります。本来の意味は、副業だったともいわれます。学業を本業とするならば、片手間に家庭教師で稼ぐなどの労働です。
つまり、臨時労働であり、学生など本業がある人の雇用形態です。

芸人をめざしてバイトする、役者をめざしてバイトする、ミュージシャンをめざしてバイトするという人たちは、正しい使い方をしているのかもしれません。本業は芸人、役者、ミュージシャンであって、その片手間に夢を叶えるまでの期限付きで、生活費を稼ぐために仕事をしている考え方です。
したがって、片手間に期限付きで働いている本業のあるアルバイトに、正社員と同じような責任を任せるのは間違っているかもしれません。
ただし現在では、本業を持たないフリーターもいます。

パートはフルタイムに対する短時間労働

パートは英語の「Part-time job」に由来していて、正社員の労働時間よりも短時間で働く社員をいいます。法律では「1週間の所定労働時間が通常の労働者の時間に比べて短い労働者」のことですが、実はこの定義にはアルバイトも契約社員も含まれてしまいます。
そこで、フルタイムで働く正社員に対して、パートタイムの「社員」と考えられます。要するに、パートは、本来であれば正社員と同じ責任と権限が与えられるべきではないでしょうか。
パートというと、どうしても主婦や女性のイメージがありますが、実際にはパートの男性も存在します。子育てと仕事を両立させたい、趣味と仕事を両立させたい、しかし仕事はしっかりやりたいというワークスタイルがパートかもしれません。そう述べると「アルバイトはいい加減なのか?」という指摘がありそうですが、責任を持って仕事に取り組んでいるアルバイトもいます。

まとめ

大手企業で副業を認めたり、育児のための時短勤務が制度化されたり、働き方が多様化しています。明確な区分がなくなりつつあります。
本業があって臨時で雇うアルバイトに対して、正社員より短時間で雇う社員としてパートが位置付けられます。学業なり夢なり、アルバイトは本業を大切にすべきかもしれません。仕事をしながら、そんな話をするとよいでしょう。

関連記事

ハローワークで新卒採用の求人をするときのポイント... 新卒採用の求人募集は、一般的に就職サイトが使われます。リクナビやマイナビが代表的です。しかし、厚生労働省では若年者雇用対策として「新卒応援ハローワーク」を行っています。ハローワークというと、30代以上...
バイトテロを防ぐには 飲食業やサービス業を中心に、アルバイトスタッフが悪ふざけした様子をインターネット上に配信するバイトテロ。もし、あなたの会社や店舗で発生したらどうなるでしょうか。バイトテロとは何か、防ぐためにはどうすべ...
予め用意しておくべき、採用/面接のためのフォーマット... 新卒、中途を問わず、新しい人を雇い入れ、会社の一員となってもらうには、多くの手間がかかります。実際の雇用を行う際に、どんな事務手続きが必要かを調べ始めても、効率よく手続きを進める事ができません。そのた...
パートでも産休が取れる?産休に対する企業の責任とは... 「産休」や「育休」といったモノは、正社員の方のためにある制度だと思ってらっしゃる人も居るかもしれませんが、全労働者を対象としているので、当然パートタイム労働者にも取得する権利があります。雇用し...