採用・求人2016年8月23日

新卒採用の社員がすぐ辞めるのを防止する効果的な対策

JP094

中小企業にとって新卒採用の社員がすぐ辞めることは、募集経費や従業員数に余裕がないため事業遂行に大きな痛手となります。厚生労働省によると、平成24年度に新卒採用した社員が3年間で離職する率は中卒が約65%、高卒が約40%、大卒が約32%です。

大卒だけに限って企業規模別に新卒採用の社員の離職率を見ると、社員1000人以上の企業の離職率が約22%に対し、29人以下の企業は約50%から60%と急激に高くなります。そこで、中小企業における新卒採用社員がすぐ辞めることを防止する効果的な対策を紹介します。

新卒採用社員がすぐ辞める理由をすべて知っていますか?

年功序列の崩壊や価値観の多様化から、同じ企業に勤務し続ける魅力が減ってきており、それが新卒採用の社員がすぐ辞めることを防止する難しさともなっています。
「時代の流れだから」と諦めるのではなくて、しっかりと対策を講じなければ、中小企業にとって新卒採用の社員がすぐ辞めることはコストでも労力でも、大きな痛手となります。

なお、社員がすぐ辞めないということは、社員自身が企業や仕事に対するモチベーションが高いことを意味します。モチベーションの高い社員が集まる企業の経営力は、他の企業を圧倒する力があります。

新卒採用社員がすぐ辞めることを防止するには、まず辞める理由を知ることから始めなければなりません。

新卒社員がすぐ辞める理由としては、「経営者や上司、労働時間や環境、人間関係、人事評価、給与、仕事内容、社風」などへの何らかの不満が90%を占めます。
残りは、会社の経営環境の変化と、本人のキャリアアップしたいという要望を合わせた10%です。

不満は、「経営者・上司・先輩との人間関係や仕事の進め方・考え方など社風への不満」と「勤務や待遇条件・人事評価・仕事内容への不満」に分けられます。退職理由の本音を調査したデータによると、その比率は以下の通りです。

  • 経営者・上司・先輩の仕事の仕方や人間関係がうまくいかない、および社風に合わない:49%
  • 勤務・給与などの労働条件や人事評価、勤務環境が不満:36%
  • キャリアアップしたい:6%
  • 会社状況の変化:6%

上位の80%以上の理由を考察すると、企業側にとっても、“社員がすぐ辞めることを防ぐことができる”ということから、職場環境の改善が求められているともいえます。

すぐ辞める新卒採用社員の特徴とは

次に、すぐ辞める新卒採用社員にみられる特徴を知ることも重要です。この特徴を知っていれば、すぐ辞める傾向のある人材を採用しないで済みます。そのような社員の特徴は以下の通りです。

能力過信家で理想が高いタイプ

自分自身に能力があると思い込んでいる人材は、自信が持てなくて優柔不断な人材よりもよく見えやすいです。
しかしその自信が過剰だと、入社後に上司や先輩の指導や仕事のやり方に不満を持ちやすい傾向があります。
また、過剰な自信家は「この企業では自分の能力を生かせない」と、企業を早々に見限ってしまう傾向も強く持っています。

自分自身にプランがなく夢を追うタイプ

多くの学生に当てはまるタイプです。
しかし面接の際は、やりたい仕事内容や企業に就職したい理由を明確に述べます。
ただしその内容はテクニックによるものという傾向が強いため、少し気に入らないことがあると次の青い鳥を探す夢を追います。

いろいろな角度から観察して、このような傾向のタイプの人材を避けることで、すぐ辞める新卒社員を採用しないで済みます。

新卒採用社員がすぐ辞めるのを効果的に防止する方法

新卒採用社員がすぐ辞める理由は、会社に対する不満が原因でもあることも説明しました。

この不満が発生する理由に、「採用時の説明」と「現実とのギャップ」が考えられます。男女の仲でも同じことがいえますが、事実と違うことが分かると、一気に親密な関係が冷え切ってしまうことがあります。
これを防止するには、真実の姿をある程度見せること、そして不満を早期に聞きだす場を設けて、その対策を講じることが重要です。

そして、人には誰でも「期待されたい」「成長したい」という願望があります。企業として、新卒採用社員に何を期待しているかを熱く語り、「成長したい」という気持ちをできるだけ満たすように心がけることで、新卒採用社員がすぐ辞めることを防止できます。

新卒採用社員がすぐ辞めることを防止するために「辞める理由」、および「辞めやすい社員の特徴」をしっかりと把握することが重要です。その上で離職を防止する、効果的な方法についての対策が必要となってきます。

まとめ

人材の育成と職場環境を整えることは簡単なことではありませんが、“企業側ができること”をしっかりと講じることが、離職率を下げるコツともいえるでしょう。
貴重な人材の能力を存分に伸ばせる環境づくりと、しっかりとした人選で、労働側も企業側もミスマッチの起こらないような防止策が必要です。

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